視覚性ワーキングメモリテスト — 無料の変化検出課題で記憶容量Kを測定
変化検出形式の無料の視覚性ワーキングメモリテストです。4・6・8個の色つき四角が0.5秒だけ表示され、その後に再表示された1つの四角の色が変わったかを判断します。練習6回と本試行60回、3〜5分ほどで一度に保持できる物体の数(容量K)を確認できます。診断ではなく自己チェック用の結果です。
検査の構成
- 所要時間
- ~3 分
- 料金
- 無料
何を測定するのか
このテストは視覚性ワーキングメモリの容量、つまり目に入った場面を一瞬でいくつまで心に留めておけるかを測ります。画面中央の十字を見ていると、4・6・8個の色つき四角が0.5秒間表示されて消え、0.9秒の空白のあとに四角が1つだけ再表示されます。その四角の色が最初と同じか変わったかを選びます。
1997年にLuckとVogelが提案した変化検出パラダイムに沿った方法で、認知心理学で視覚性ワーキングメモリ容量を測る標準的な手続きです。物体の数を増やしながら正確さがどこで崩れるかを見ると、いくつまでは安定して覚えられ、それ以上で取りこぼし始めるかが分かります。視覚性ワーキングメモリは、複数のウィンドウを切り替えて作業する、地図で位置を比べるといった日常作業の土台です。
スコアの読み方
練習6回のあと本試行60回が行われ、物体数4・6・8ごとに20回ずつ(変化10回、同一10回)配分されています。代表スコアは全体の正答率(%)で、その下に物体数ごとの正答率と記憶容量Kが表示されます。KはCowanの式 K = 物体数 ×(ヒット率 − フォールスアラーム率)で計算し、3条件のうち最大のKを代表容量とします。
Kが4以上なら平均以上、3以上なら一般的な範囲、2以上ならやや低め、2未満なら低めと案内します。成人の平均容量はおおよそ3〜4個といわれています。8個条件のKが4個条件より0.5以上下がらなければ容量が限界まで安定して保たれたと読み、大きく下がる場合は物体が増えると記憶が乱れる傾向と読みます。
結果に影響するものと活用法
短い提示時間に依存するテストのため、画面サイズ・明るさ・色の再現性が結果に影響することがあります。特にナイトモードやブルーライトフィルターがオンだと似た色の区別が難しくなることがあるので、推移を見るときは同じ端末・同じ設定で測るのがおすすめです。睡眠不足、カフェインの取りすぎ、騒音、ほかの作業との並行では、特に物体数8個条件のフォールスアラームが増えやすくなります。
視覚性ワーキングメモリの容量は練習で大きく伸びにくい比較的安定した指標として知られており、数週間おきの繰り返し測定でコンディションの変化を見るのに向いています。体調が良い日でもKが繰り返し2未満にとどまる場合や、以前よりはっきり低下した状態が数週間以上続き、日常で注意や記憶の不便も感じる場合は、専門家による評価を検討してください。
よくある質問
記憶容量Kとは何ですか?いくつなら普通ですか?
Kは一瞬で心に留めておける物体数の推定値です。物体数 ×(ヒット率 − フォールスアラーム率)で計算し、4・6・8個条件のうち最大値を代表とします。成人の平均は3〜4個といわれ、このテストでは4以上を平均以上、3以上を一般的、2以上をやや低め、2未満を低めと案内します。
四角がすぐ消えてしまうのは正常ですか?
はい、意図した設計です。四角は0.5秒だけ表示され、0.9秒の空白のあとに1つだけ再表示されます。一つずつ数えたり色に名前をつけたりする時間を与えないことで、「見た瞬間につかむ」視覚性ワーキングメモリだけを測れるからです。同じか違うかを選ぶ回答自体には制限時間がないので、ゆっくり答えて大丈夫です。
正答率が50%台なら当て推量と同じですか?
変化と同一が半分ずつなので、無作為に選んでも50%前後になります。だから正答率よりKを見るほうが正確です。4個ではよく当たり8個で50%近くまで下がるのは自然なパターンで、4個条件でも50%台なら、その日の集中状態や画面環境をまず確認してみてください。テストは練習6回のあと本試行60回で進みます。
どのくらいの頻度で受ければよく、結果が低い場合はどうすればいいですか?
容量Kは練習で大きく伸びにくいため毎日繰り返す必要はなく、数週間おきに測って流れを見るのが適当です。一回低く出ただけなら疲労や端末環境だけでも説明できます。体調が良い日でも繰り返しKが2未満にとどまり、日常で注意や記憶の不便があるなら、専門家による評価を検討することをおすすめします。
出典
本課題は次の研究のパラダイムに基づきます — Luck, S. J., & Vogel, E. K. (1997). The capacity of visual working memory for features and conjunctions. Nature, 390(6657), 279–281. 本検査は公開された学術パラダイムに基づく Soundary 独自実装であり、特定の商用検査製品やその検査用紙ではありません。
あわせて受けたい検査
本検査はセルフチェック(スクリーニング)であり、医学的診断ではありません。結果が気になる場合は精神科の専門医にご相談ください。
Soundary