ワーキングメモリテスト — 無料のnバック課題

  • 無料
  • 約2分
  • 登録不要
  • 結果はすぐ

2バック課題で、直前の情報を更新し続けるワーキングメモリを測ります。約2分、正答率とヒット・誤警報の回数を確認し過去の記録と比較できます。無料の自己チェックです。

検査の構成

所要時間
~2 分
料金
無料
授業 · 研究向けこの検査をグループで実施しますか?参加者はアカウントなしで参加でき、進行者は匿名のリアルタイム分布と事前・事後の変化を確認できます。1分で設定 · 学生アカウント不要 · 個人スコアは非公開無料グループリンクを作る

Soundary の N-back (2-back) の進め方

Soundary の N-back (2-back) は、A から H までの8文字を使う作業記憶の課題です。文字はひとつずつ800ミリ秒表示されて消え、1700ミリ秒後に次の文字が出るので、1文字あたり2500ミリ秒、20文字全体でも1分かかりません。三つ目の文字からは、毎回約32%の確率で二つ前の文字と同じ「マッチ」になるよう順番を作り、マッチでない文字はわざと二つ前の文字と重ならないように選びます。そのためマッチの数は受けるたびに変わり、結果画面には今回のマッチ数が表示されます。

回答は「マッチ」ボタンひとつだけです。文字が表示されている間でも、消えたあとの空白の間でも、次の文字が出る前なら一度だけ押せて、押すとボタンが「入力しました」に変わります。同じ文字で押し直しても回答は変わらないので、よく考えて押しましょう。マッチでないときは何も押さないのが正解です。検査の途中でほかのタブやアプリに移ったり「中断」を押したりすると検査は止まり、続けるときは中断前の回答を捨てて新しい順番で最初からやり直します。文字の連続した記憶が途切れると、二つ前との比較が成り立たなくなるためです。

正答率だけでなく、ヒット率と誤警報率もあわせて見る

結果画面の代表スコアである正答率は、マッチで押せたヒットと、マッチでないときに押さずにいられた「正しい見送り」を足して20で割った百分率です。ところが最初の二文字は必ずマッチではなく、平均すると20文字のうち14文字ほどがマッチでないため、一度も押さなくても正答率はかなり高く出ます。たとえばマッチが6個の回なら、何も押さなくても14/20、つまり70%です。逆にすべての文字で押すと、マッチの割合しか得点になりません。だから正答率ひとつだけでは、作業記憶が実際にどれだけ働いたかはわかりにくいのです。

そのため、共有またはログインで開く詳細結果には、ヒット・見逃し・誤警報・正しい見送りの四つの枠に加えて、マッチのうちいくつ捉えたか(ヒット率)と、マッチでない文字で何回押したか(誤警報率)が棒グラフで表示されます。信号検出理論の考え方どおり、二つの割合を一緒に見ることで、「どれだけ押しやすいか」という判断基準と記憶そのものをある程度切り分けられます。ヒット率が低く誤警報も少なければ確信があるときだけ押す慎重なスタイル、ヒット率が高くても誤警報が多ければ「似ていたら押す」ゆるいスタイルに近いと言えます。詳細画面の解釈文は正答率90%・75%・60%を境に分かれますが、これは Soundary の目安の区分で、同年代との百分位は基準データを収集中です。

N-back でわかること、わからないこと

N-back は一般に Kirchner(1958)にさかのぼるとされ、急速に変わる情報を短時間保持する力の年齢差を調べるためにこの方法が使われました。その後、作業記憶を調べる脳画像研究の代表的な課題となり、Owen ら(2005)が24の研究をメタ分析したところ、課題中には背外側・腹外側前頭前野、運動前野、後部頭頂皮質など、前頭葉と頭頂葉の複数の領域が一貫して活動していました。ただしこれは多くの人の平均から見えたパターンであり、一人の点数からその人の脳の状態を推し量る根拠にはなりません。

また N-back は、「一度にいくつ覚えられるか」を測るスパン検査と同じものを測っているわけでもありません。Kane ら(2007)は、2-back・3-back の成績が代表的な複雑スパン課題である演算スパンと弱くしか相関しないと報告し、Redick と Lindsey(2013)のメタ分析も、二種類の課題は互いに置き換えられないと結論づけました。Jaeggi ら(2010)は、N-back の信頼性は個人差を精密に区別するには十分でないと指摘しています。ですからこの結果は、数字スパン検査や空間記憶 (コルシ) のようなスパン検査と並べて、一回ではなく複数回の記録として読むのがよいでしょう。

よくある質問

Nバックテストは何を測る検査ですか?

次々に現れる刺激が「N個前と同じか」を判断する課題で、情報を保持しながら絶えず入れ替えるワーキングメモリの更新機能を測ります。2バックは2つ前と比べる難易度です。

2バックの正答率はどのくらいなら良い方ですか?

この検査の正答率は「同じ文字のときに押した回数」と「違うときに押さずにこらえた回数」を合わせて20で割った値なので、何も押さなくても70%前後になります。そのため、正答率だけを見るより、ヒット(同じ文字のときに押す)と誤警報(違うのに押す)を併せて見る方が正確です。提示速度・覚醒度・練習量によっても大きく変動するので、同条件で繰り返した自分の記録の推移を比べてください。

点数が低いと認知機能に問題があるのですか?

いいえ。本検査は診断ではなく自己チェックで、睡眠不足や疲労、騒がしい環境だけでも点数は下がります。ただし直前の話を頻繁に取りこぼす、仕事のミスが増えるなど支障が続くなら受診をおすすめします。

Nバックを繰り返すと記憶力や集中力は上がりますか?

練習すれば課題自体の点数は確実に上がりますが、それが学習や仕事へ転移するかは今も議論中です。訓練ではなく体調・集中状態を測る指標として使い、2週間に1回ほど同じ時間帯に繰り返すとよいでしょう。

出典

本課題は次の研究のパラダイムに基づきます — Kirchner, W. K. (1958). Age differences in short-term retention of rapidly changing information. Journal of Experimental Psychology, 55(4), 352–358. 本検査は公開された学術パラダイムに基づく Soundary 独自実装であり、特定の商用検査製品やその検査用紙ではありません。

もっと読む

あわせて受けたい検査

本検査はセルフチェック(スクリーニング)であり、医学的診断ではありません。結果が気になる場合は精神科の専門医にご相談ください。

無料 · 結果はすぐ確認できます