複数物体追跡(MOT)テスト — 動く点を同時に追う無料検査
無料の複数物体追跡(MOT)テスト。10個の点のうち黄色い標的3個を覚え、8秒間混ざり合う間に目で追ってから選び出します。成功すると速度と標的数が上がり、最大12問で同時にいくつ追跡できるか(追跡容量)を測ります。セルフチェック用で診断ではありません。
検査の構成
- 所要時間
- ~4 分
- 料金
- 無料
何を測るのか
複数物体追跡は1988年に Pylyshyn と Storm が提案した課題で、同じ見た目の物体が複数動く間、その中の標的だけを追い続ける能力を測ります。視線は一つでも注意は複数の対象に分けて付けることができ、同時に付けられる対象の数には限界があるというのがこの課題が示した核心です。運転、チームスポーツ、複数の子どもを見守ることなど、いくつもの動きを同時に監視する状況とつながっています。
画面の10個の点のうち標的が2秒間黄色く点滅するので、それを覚えます。最初は3個から始まります。続いてすべての点が同じ色になり8秒間混ざりながら動き、止まったら標的だった点をタップして選び出します。標的をすべて当てると次の段階に上がり、速度20%増と標的1個追加が交互に適用され、標的は最大5個まで増えます。2回連続で失敗するか12問を終えると終了します。
スコアの読み方
代表結果は到達したレベルで、全標的のうち正しく選んだ割合である追跡精度(%)、完璧成功の回数、最高速度倍率も併せて表示します。中心指標は推測補正した追跡容量です。標的n個のうちh個を当てたとき、実際にk個を追跡し残りは当て推量だったと仮定して k = (h×10 − n²) ÷ (10 − 2n + h) で計算し、問題ごとのkの平均を表示します。
平均容量が4個以上なら優秀、3個以上なら良好で一般成人の平均追跡容量(約3〜4個)に相当すると案内し、2個以上は普通、それ未満は今回の測定では低く出たと説明します。総合バッテリースコアは平均容量を5個満点で換算した0〜100点です。問題別記録にはレベル、標的数、速度倍率、正解数が残ります。
速度は画面の短辺を基準に決まり小さな画面では上限がかかるため、端末が違えば同じレベルでも体感難易度が変わります。最初の1〜2回は目をどこに置くかを学ぶ練習効果が大きいので、同じ端末で繰り返した推移を見るのがよいでしょう。
結果に影響するものと活用法
追跡容量は疲労と注意の分散に敏感で、睡眠不足の日や長い仕事の後には1段階低く出ることがよくあります。カフェインは覚醒を高めて一時的に役立つこともありますが安定した追跡には大きな影響がなく、年齢が上がると同時に追える数が減るのが一般的な変化です。画面が小さかったり周囲が雑然としていると、点が重なる瞬間に見失いやすくなります。
Soundary は結果を保存し、前回の検査からの変化を表示します。1〜2週間おきに同じ端末・似た時間帯で繰り返し、平均追跡容量と到達レベルの推移を見れば、コンディションによる揺れと一貫した変化を区別できます。この検査はセルフチェック用で、診断ツールではありません。
十分に休んだ後も平均容量が2個に届かない結果が繰り返され、運転中に周囲の車を見失ったり複数の人が動く状況でしきりに混乱したりして日常生活に困難があるなら、専門家に注意力・視空間認知の評価を相談することをおすすめします。
よくある質問
複数物体追跡検査はどのように進みますか?
10個の点のうち標的が2秒間黄色く点滅するので覚え(最初は3個)、すべての点が同じ色になって8秒間混ざりながら動いた後、止まったら標的だった点をタップします。すべて当てると速度20%増と標的1個追加が交互に適用され、標的は最大5個まで増えます。2回連続で失敗するか12問を終えると終了し、約3〜4分かかります。
追跡容量はいくつなら正常ですか?
アプリは推測補正した追跡容量の平均が4個以上なら優秀、3個以上なら良好で一般成人の平均(約3〜4個)に相当すると案内し、2個以上は普通、それ未満は今回の測定では低く出たと説明します。決まった合格ラインはなく、疲労や端末の画面サイズによって変わり得るので、繰り返し測定の推移を見るのがよいでしょう。
なぜ推測補正をするのですか?
標的の数だけ点を選ばなければならないため、いくつか見失っても当て推量で当たることがあります。そこで標的n個のうちh個を当てたとき、実際にk個を追跡し残りは無作為に選んだと仮定して k = (h×10 − n²) ÷ (10 − 2n + h) で実際の追跡数を推定します。5個中4個を当てた場合、容量は約3.75個と計算されます。
追跡容量が低いと注意障害なのですか?
いいえ。この検査はセルフチェック用の参考資料で、診断は行いません。睡眠不足、長い仕事の後の疲労、小さな画面、雑然とした周囲だけでも容量は1段階低く出ることがあります。十分に休んだ後も平均容量が2個に届かない結果が繰り返され、運転や複数の人が動く状況で困ることが多いなら、専門家の評価を相談してください。
出典
本課題は次の研究のパラダイムに基づきます — Pylyshyn, Z. W., & Storm, R. W. (1988). Tracking multiple independent targets: Evidence for a parallel tracking mechanism. Spatial Vision, 3(3), 179–197. 本検査は公開された学術パラダイムに基づく Soundary 独自実装であり、特定の商用検査製品やその検査用紙ではありません。
あわせて受けたい検査
本検査はセルフチェック(スクリーニング)であり、医学的診断ではありません。結果が気になる場合は精神科の専門医にご相談ください。
Soundary