サイモン効果テスト — 位置干渉抑制の無料検査(96試行)
無料のサイモン効果テスト。左右に現れる赤・青の円の色だけを見てボタンを選ぶ96試行で、刺激の位置が反応をどれだけ妨げるかをミリ秒で測ります。位置干渉の抑制と衝動性のセルフチェックで、診断ではありません。
検査の構成
- 所要時間
- ~3 分
- 料金
- 無料
何を測るのか
サイモン効果は1960年代後半に J. R. Simon が報告した現象で、刺激が現れた位置と押すべきボタンの位置が異なると反応が遅くなり、ミスが増えることを指します。位置は課題と何の関係もないのに体が自動的にそちらへ反応しようとするため、この自動反応を抑える力を測る検査として広く使われています。
画面の左右どちらかに赤い円または青い円が現れたら、位置は無視して色ごとに決められた左・右のボタンを1.5秒以内に押します。色とボタンの組み合わせは検査ごとにランダムに決まり、開始前に案内されます。練習16試行の後に本検査96試行が続き、色のボタンと同じ側に円が出る一致試行と反対側に出る不一致試行が48回ずつ混ざっています。
一致試行と不一致試行の反応時間の差は、無関係な位置情報を排除するのにかかったコストを示すため、干渉抑制と衝動的な反応傾向を併せて覗く指標になります。
スコアの読み方
中心指標のサイモン効果は、不一致試行の中央値反応時間から一致試行の中央値反応時間を引いた値(ミリ秒)です。極端な値に揺さぶられないよう、平均ではなく中央値を使います。アプリは0ms以下を効果なし、25ms未満を小、60ms未満を中程度、60ms以上を大に分け、ほとんどの成人は20〜50ms程度に収まります。
反応時間の差と併せて、誤答率の差(不一致誤答率−一致誤答率、%ポイント)も表示します。この値が大きければ位置に引っ張られて誤って押した衝動的な誤答が多かったことを意味します。反応時間を速い順に4区間に分けたデルタプロットでは、速い反応ほど効果が大きいか、遅い反応で効果が消えるかも見られます。記録される代表スコアは96試行全体の正確度です。
タッチ遅延は両条件に同じように加わるため効果値への影響は小さいものの、練習効果や色とボタンの組み合わせへの慣れは回ごとに結果を揺らすことがあります。1回の値より同じ端末で複数回測った推移の方が信頼できます。
結果に影響するものと活用法
位置干渉を抑える能力は疲れるほど弱まります。睡眠不足の日、夜遅い時間、飲酒後にはサイモン効果が大きくなり、不一致の誤答が増えます。カフェインは反応を速めますが、位置に引かれた性急な誤答を増やすこともあります。年齢が上がると全体的に遅くなりつつ効果も少し大きくなる傾向があり、大きな端末で左右のボタンをどう持って押すかも影響します。
Soundary は結果を保存し、前回の検査からの変化を表示します。1〜2週間おきに同じ端末・似た時間帯で繰り返し、サイモン効果と不一致誤答率の推移を見れば、コンディションの変化と一貫した変化を区別できます。この検査はセルフチェック用で、診断ツールではありません。
十分に休みルールに慣れた後も不一致試行の誤答が多いままで、日常生活でも考えるより先に手が出るミスで困ることが多いなら、精神科などで注意力・衝動性の評価を相談することをおすすめします。
よくある質問
サイモン効果とは何ですか?
刺激が現れた位置と押すべきボタンの位置が異なるときに反応が遅くなり、ミスが増える現象です。位置は課題と無関係なのに、体が自動的にそちらへ反応しようとするためです。この検査では左右に出る赤・青の円の色だけでボタンを選ぶ96試行で、その差をミリ秒で測ります。
サイモン効果は何msなら正常ですか?
不一致の中央値反応時間から一致の中央値反応時間を引いた値で、アプリは0ms以下をなし、25ms未満を小、60ms未満を中程度、60ms以上を大と案内します。ほとんどの成人は20〜50msの間に収まり、効果があること自体は健康な注意システムでも正常な現象です。
効果が大きいと衝動性が高いということですか?
1回の結果からそうは言えません。この検査はセルフチェック用で、診断ツールではありません。疲労、睡眠不足、飲酒、カフェイン、慣れない色とボタンの組み合わせだけでも効果は簡単に大きくなります。よく休んだ日にやり直しても不一致の誤答が多いままで、日常生活でも手が先に出るミスが多いなら、専門家の評価を検討してください。
検査はどのくらいかかり、どの頻度で受けるとよいですか?
練習16試行と本検査96試行を合わせて約3〜4分かかります。最初の1〜2回は練習効果があるため、1〜2週間おきに同じ端末・似た時間帯で繰り返し、サイモン効果と不一致誤答率の推移を見ることをおすすめします。結果は保存され、前回の検査からの変化も併せて表示されます。
出典
本課題は次の研究のパラダイムに基づきます — Simon, J. R., & Rudell, A. P. (1967). Auditory S-R compatibility: The effect of an irrelevant cue on information processing. Journal of Applied Psychology, 51(3), 300–304. 本検査は公開された学術パラダイムに基づく Soundary 独自実装であり、特定の商用検査製品やその検査用紙ではありません。
あわせて受けたい検査
本検査はセルフチェック(スクリーニング)であり、医学的診断ではありません。結果が気になる場合は精神科の専門医にご相談ください。
Soundary