フランカー課題 — 干渉抑制・選択的注意の無料テスト(60試行)
無料のフランカー課題。5本の矢印のうち中央の向きだけを選ぶ60試行で、両側の妨害刺激をどれだけ排除できるかを測ります。正確度と干渉効果(ms)で干渉抑制・選択的注意をセルフチェック。診断ではありません。
検査の構成
- 所要時間
- ~3 分
- 料金
- 無料
何を測るのか
フランカー課題は1974年に Eriksen 夫妻が発表した方法で、標的刺激の両側に妨害刺激を置き、それが判断をどれだけ揺さぶるかを見ます。ここで測るのは干渉抑制、すなわち目に入る情報のうち無関係なものを抑え、標的だけに反応する選択的注意の一側面です。
画面に矢印が5本一列に現れたら、中央の矢印が指す向きだけを2秒以内に答えます。両側の4本が中央と同じ向きの一致試行と、反対向きの不一致試行が各30回、合計60試行がランダムに混ざって出ます。不一致試行では隣の矢印が誤った答えを強く誘導するため、反応が遅れたり間違えやすくなります。
一致条件と不一致条件の差は、脳が妨害刺激を抑えるために追加で使った時間をそのまま示すため、単純な反応速度とは区別される注意制御能力の指標として広く使われています。
スコアの読み方
代表スコアは60試行全体の正確度(%)です。その下の干渉効果は、正答試行だけを取り、不一致条件の平均反応時間から一致条件の平均反応時間を引いた値で、単位はミリ秒です。値が大きいほど両側の矢印に多く引っ張られたことを意味し、一致・不一致それぞれの正確度も別に表示します。
健康な成人でも干渉効果は0ではなく、通常は数十ミリ秒程度現れるのが正常です。そのため効果があるという事実そのものより、不一致条件で正確度が大きく落ちるか、繰り返し測ったときに干渉効果が次第に大きくなるかといった変化を見ることが重要です。
反応は2秒の制限内で計測するため、端末のタッチ遅延は両条件にほぼ同じだけ加わり、干渉効果そのものへの影響は小さいものの、絶対的な反応時間には数十ミリ秒の差を生むことがあります。最初の1〜2回は練習効果で正確度が上がることもよくあります。
結果に影響するものと活用法
干渉抑制は疲労と睡眠不足に敏感で、寝付けなかった日は干渉効果が大きくなり、不一致試行のミスが増えます。カフェインは反応を速めますが、急いだ誤答も増やすことがあり、年齢が上がると全体の反応時間とともに干渉効果も少し大きくなる傾向があります。小さな画面では矢印が密に見え、干渉がより大きくなることがあります。
Soundary は結果を保存し、前回の検査と比較します。1〜2週間おきに同じ端末・似た時間帯で繰り返し、干渉効果と不一致正確度の推移を見れば、日々のコンディションの変化と一貫した変化を区別できます。この検査はセルフチェック用で、診断ツールではありません。
十分に休み、課題に慣れた後も不一致試行のミスが多いままで、日常生活でも周囲の刺激に引きずられて物事を終えにくいなら、精神科などで注意力の評価を相談することをおすすめします。
よくある質問
フランカー課題は何を測るのですか?
両側の妨害刺激を抑えて標的だけに反応する干渉抑制能力を測ります。5本の矢印のうち中央の向きだけを2秒以内に答え、両側が同じ向きの一致試行30回と反対向きの不一致試行30回が混ざって合計60試行です。2条件の反応時間の差が干渉効果です。
干渉効果は何msなら正常ですか?
干渉効果は、正答試行における不一致の平均反応時間から一致の平均反応時間を引いた値です。健康な成人でも通常は数十ミリ秒の効果が出るもので、0に近い必要はありません。アプリは決まった正常基準線を設けず、不一致の正確度と併せて繰り返し測定時の変化を見るよう案内します。
結果が悪いと注意力に問題があるということですか?
そう断定することはできません。この検査はセルフチェック用の参考資料で、診断ツールではありません。睡眠不足、疲労、カフェイン、小さな画面、初めてで慣れていないことだけでも干渉効果と誤答は増えます。十分に休んでやり直しても不一致のミスが多いままで日常生活に困りごとがあるなら、専門家への相談を検討してください。
どのくらいかかり、どう活用すればよいですか?
60試行で約2〜3分かかります。最初の1〜2回は練習効果があるため、1〜2週間おきに同じ端末・似た時間帯で繰り返し、正確度と干渉効果の推移を見ることをおすすめします。よく休んだ日と疲れた日を比べれば、自分の注意制御がどんな条件で揺れるかが分かります。
出典
本課題は次の研究のパラダイムに基づきます — Eriksen, B. A., & Eriksen, C. W. (1974). Effects of noise letters upon the identification of a target letter in a nonsearch task. Perception & Psychophysics, 16(1), 143–149. 本検査は公開された学術パラダイムに基づく Soundary 独自実装であり、特定の商用検査製品やその検査用紙ではありません。
あわせて受けたい検査
本検査はセルフチェック(スクリーニング)であり、医学的診断ではありません。結果が気になる場合は精神科の専門医にご相談ください。
Soundary